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Association between incidence of fatal intracerebral hemorrhagic stroke and fine particulate air pollution
2019 6月 中国
脳卒中は病気死亡原因の2番目に位置し 患者の3分の2は低中所得国にいる。大気汚染と脳卒中の研究から脳梗塞についてはその関連があきらかになってきた。
脳出血の報告は増えてきたが とくに脳内出血と大気汚染との関連はよくわかっていない。
中国は深刻な大気汚染に直面している。そこでPM2.5と致命的脳内出血との関連をくわしくしらべてみたそうな。
2012-2014、上海市の疾病予防センターのデータベースから脳内出血での死亡事例5286件を抽出して、発症3日まえまでのPM2.5濃度との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・平均のPM2.5濃度は77.45μg/m3 だった。死に至るほどの脳内出血の発生とPM2.5濃度にはあきらかな関連があった。とくに糖尿病患者でこのリスクが高かった、
・致命的脳内出血発生率はPM2.5濃度とあきらかに関連し、
・とくに糖尿病のある者でそのリスクが高かった。
・高濃度PM2.5への暴露から2日後の関連が強かった。
・高血圧と喫煙による影響はみとめられなかった。
というおはなし。
感想:
PM2.5の日本の環境基準の上限は 35μg/m3。
中国のPM2.5と脳卒中の種類
PM2.5は脳梗塞か それとも脳出血か?
中国から流れてくるPM2.5は脳卒中を引き起こすのか?