元
Association of habitual glucosamine use with risk of cardiovascular disease- prospective study in UK Biobank
2019 5月 アメリカ
グルコサミンのサプリメントは骨関節炎の痛みをやわらげるとされている。その使用はヨーロッパの多くの国では規制され処方箋が必要である。
いっぽうアメリカやオーストラリアでは成人の20%が毎日飲んでいるという。
グルコサミンの関節痛への効果はいまだあきらかではない。さいきんグルコサミンが心血管疾患の予防になるという報告がいくつかあがってきている。
動物実験ではグルコサミンが解糖系のはたらきをおさえタンパク質をエネルギー源とするいわゆる「低炭水化物ダイエット」と同様のはたらきを示すことがわかってきた。
そこでグルコサミンと脳卒中など心血管疾患との関連を大規模にしらべてみたそうな。
イギリス人50万人が登録するUK Biobankのデータをつかって、
心血管疾患歴のない466039人にサプリメントのアンケート調査を行い7年前後フォローしたところ、
次のようになった。
・この間に10204の心血管イベント、3060の死亡、5745の冠動脈疾患、3263の脳卒中がおきた。骨関節炎のために習慣的にグルコサミンサプリメントを摂っている者の脳卒中など心血管疾患のリスクは低かった、
・年齢、性別、食事内容 などを考慮にいれても、グルコサミンの使用はあきらかに心血管疾患の発生と死亡リスクの低下と関連し、
・とくに脳卒中リスクは0.91倍だった。
というおはなし。
感想:
よく耳にするわりにはまったく知識がなかったので関心をもった。