元
Mindfulness Meditation Effects on Poststroke Spasticity- A Feasibility Study
2019 6月 アメリカ
脳卒中患者のおよそ30%は痙縮を経験するという。
痙縮の治療法としてボツリヌス療法など薬物をつかったものや作業療法、理学療法があるがいずれもコストが高くしかも満足のゆく結果はえられていない。
低コストで効果的な痙縮対策がもとめられている。
痙縮が「不安」といった感情ストレスと関係しているという報告がある。
そこで自宅でおこなう短時間の瞑想で痙縮がよくなるものか、実験してみたそうな。
発症後1年以上経つ痙縮のある脳卒中経験者10人について、
自宅ベースの15日間のマインドフルネス瞑想を実行させた。
自宅では1回3-5分間の瞑想をおこない、週に1回だけ40分間瞑想した。
この前後でのひじと手首の痙縮度、およびQoL等を測定したところ、
次のようになった。
・瞑想を実行できた日数は平均12.5日間だった。慢性期脳卒中への自宅ベースの短時間瞑想は目立った困難もなくほぼ全員が実行できていた。さらにひじや手首の痙縮にあきらかな改善効果もみられた、
・有害事象はみられなかった。
・ひじおよび手首の痙縮度に有意な改善があった。
・QoLのエネルギー、人格、仕事生産性の各項目にも改善が見られた。
というおはなし。
感想:
たまに手脚のこわばりがとても強い日がある。そんなときは横になって目を閉じるとほぼ脱力することができる。
だからまったく不随意というわけではないようだ。
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