元
Stroke incidence in young adults according to age, subtype, sex, and time trends
2019 5月 オランダ
初回脳卒中の10-15%は18-50歳の若年者でおきている。高齢者の脳卒中発生率は減少傾向にあるいっぽう、若年者の脳卒中発生率は上昇傾向にあるという。
これら若年脳卒中患者を、年齢層別、男女別、脳卒中の種類別にさいきんのトレンドをオランダ人についてくわしくしらべてみたそうな。
オランダの患者データベースから1998-2010の18-50歳の脳卒中患者15257人を抽出して解析したところ、
次のことがわかった。
・患者の55.3%は脳梗塞、20.2%が脳内出血だった。
・脳卒中発生率は男女ともに年齢層が上がるにしたがい指数関数的に高くなった。女性のほうが脳卒中発生率は高く、とくに若い層18-44歳で顕著だった。
・脳梗塞の相対比率は年齢層が上がると増加するいっぽう、脳内出血の相対比率は減少した。
・若年脳卒中の発生率は年間10万人あたり、1998年には14.0人で2010年には17.2人とたかくなり、これらはおもに35歳以上の脳梗塞の46%増加によるもので、50歳以上では脳卒中発生率は329.1→292.2人に11%低下している。
若年者の脳卒中発生率は35歳以上で上昇しており、18-44歳では女性で発生率が高い。この10年で脳卒中発生率は23%増加し、おもに脳梗塞の増加によるものだった。脳内出血のそれは男女ともに同程度でおおきな変化はなかった、
というおはなし。
感想:
脳梗塞だけふえている理由のひとつとしてMRIの普及をあげている。
脳内出血みるにはCTが適している。MRIはちいさな脳梗塞でもはっきり見える。さらにディフュージョン強調をとれば超急性期の梗塞までわかる。これらの普及時期とぴったり一致するからたぶんそれが正解。
これ↓のこたえがわかった。
若年者が脳卒中になる理由