元
Impact of Upper Limb Function and Employment Status on Return to Work of Blue-Collar Workers after Stroke
2019 5月 日本
日本の脳卒中患者にしめる65歳未満の労働者割合は14%である。彼らにとってもとの仕事に復帰することは切実な願いでもある。
これまでの研究からブルーカラーよりもホワイトカラー労働者のほうが復職しやすいことがわかっている。
そこで、ブルーカラー労働者の復職に関連する身体的、認知的、社会的要因をくわしくしらべてみたそうな。
15-64歳で脳卒中発症時ブルーカラー(一次産業、製造、サービス、運輸、建築など)労働者だった71人について、6ヶ月後の就労状況をききとりした。
ただし、あらたに事務仕事に就いた場合は「復職」とはみなさなかった。
退院時の上下肢の運動機能および認知機能との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・38人(53.6%)が復職し、そのうち21人は自営業者だった。
・上肢運動機能のSTEFスコアが復職と関連していて そのオッズ比は1.08だった。
・「自営業者」であることと復職との関連は著しく、オッズ比は185だった。
脳卒中を経験したブルーカラー労働者の復職には上肢運動機能と自営業ステータスがつよく関わっていた、
というおはなし。
感想:
ブルー ホワイトにかぎらず雇われ人には「体力バカ」であることが要求される。だから脳卒中後の疲れやすさは復職にとても不利。
みずからの労働を100%裁量できる自営業者が最強なのは自明。
サンプル71人にしめる自営業者が26人。比率が高すぎ、けつろんありきか。