元
Smoking cessation and risk of recurrent cardiovascular events and mortality after a first manifestation of arterial disease
2019 4月 オランダ
脳卒中患者の30-50%は喫煙者で、その中毒性ゆえに脳卒中のあともかれらの1/4-1/3は喫煙をやめることができないという。
そこで禁煙することの効果をあきらかにするべく、動脈イベントのあった患者の喫煙ステータスとその後の再発および死亡との関連をくわしくしらべてみたそうな。
平均年齢61、脳卒中や冠動脈 末梢動脈疾患などを経験して1年以内の患者4673人について喫煙状況をしらべ(Second Manifestations of ARTerial diseas: SMARTスタディ)、
7年前後フォローした。
次のことがわかった。
・心血管イベントのあと1/3の患者が喫煙をやめていた。フォロー期間中に794人が死亡し、692人に主要血管イベントの再発があった。
・喫煙をやめなかった患者とくらべて、禁煙した患者の再発リスクは0.66倍、死亡リスクは0.63倍だった。
・禁煙した患者は平均で5年間ながく生存し、再発が10年間おそくなった。
・特に70歳をこえて心血管イベントがおきて禁煙をはじめた患者は 非喫煙者に匹敵する生存率の改善をしめした。
脳卒中などの血管イベントのあと禁煙を実行した患者は余命が5年伸び、再発を10年遅らせることができた、
というおはなし。
感想:
たばこをやめると「5年ながいきして再発が10年ずれる」
これはわかりやすい。