元
Robot assisted training for the upper limb after stroke (RATULS): a multicentre randomised controlled trial
2019 5月 イギリス
ロボット支援の上肢トレーニングは麻痺が比較的重い患者であっても多くの繰り返し動作をおこなうことができるため期待されている。
しかしこれまでの研究のおおくは手法や訓練量、評価方法に偏りがつよくいっちした見解がえられていない。
そこでマルチセンターの大規模ランダム化比較試験(RATULSトライアル)をやってみたそうな。
脳卒中から5年以内で中レベル以上の上肢麻痺の患者770人について、
つぎの3グループにわけた。
ロボット支援(RT:robot-assisted training MIT-Manus robotic gym)
上肢集中訓練(EULT:enhanced upper limb therapy)
通常ケア(UC:usual care)
各訓練は、45分間x週3回x12週間 おこない、
ARATスコアで改善度を評価した。
次のようになった。
・ARATスコアであきらかな改善をしめした患者の割合は、RT44%、EULT50%、UC42%だった。
・通常ケアUCにくらべロボット支援RTと上肢集中訓練EULTはすぐれているとは言えず、
・RTとEULTにあきらかな効果の違いはみられなかった。
・深刻な有害事象は、RT15%、EULT13%、であり、UC8%よりもおおかった。
中レベル以上に重い上肢麻痺の脳卒中患者へのロボット支援リハビリテーションは通常ケアをうわまわる効果はなかった。日常のリハビリテーションに取り入れるべき根拠はまったくないと考えられる、
というおはなし。
感想:
繰り返し訓練自体に効果がないのだからロボットつかったところで改善しないのは自明。
課題指向型訓練 いくらやっても役には立たない
コクランレビュー:反復課題訓練 エビデンスない
訓練繰り返すほど良くなると思ってたら そうでもなかった
JAMA誌:課題指向型訓練 やる意味ない