元
Effects of Light Touch on Balance in Patients with Stroke
2019 4月 韓国
脳卒中患者は足裏の圧力や足首への深部感覚に障害を負うことで立位でのバランスがとても不安定になる。
このとき周囲の固定されたものに手の指先を軽く触れる(ライトタッチ)ことで、その感覚情報が姿勢制御ネットワークに代償的にフィードバックされて姿勢動揺が収まることが知られている。
この効果は閉眼時によりおおきく現れるという報告がある。そこで、床の材質の硬軟でも違いがでるものか実験してみたそうな。
脳卒中患者15人と年齢のマッチする健常者15人について、
圧力センサープレートに立たせて、中心圧力(center of pressure:COP)の動揺面積と前後、左右への速度を測定した。
ライトタッチの有無と、開眼と閉眼、硬い床とスポンジの床 の各々の条件で比較した。
次のようになった。
・両グループともに視覚や床の条件にかかわらずライトタッチによりCOPの動揺面積と速度が低下した。
・ライトタッチの効果のおおきさもグループ間で同じだった。
・姿勢動揺を収める効果はスポンジ床のときによりおおきく観測された。
脳卒中の片麻痺患者にとって周囲の物へのライトタッチは、視覚や床の状況によらず姿勢コントロールに効果的と考えられる、
というおはなし。
感想:
こっちの↓ほうが役にたつひともいる。
片麻痺患者の身体の揺れを簡単に抑えるコツ