元
Lipid levels and the risk of hemorrhagic stroke among women
2019 4月 アメリカ
高コレステロール血症は脳梗塞のリスク要因の1つである。いっぽう総コレステロールやLDLコレステロールが低いと脳出血リスクが高まるとするメタアナリシスがある。
さらにスタチン研究のメタアナリシスではLDLコレステロールを1mmol/L 下げると脳出血リスクが15%上昇することが示されている。
しかしこれら研究のおおくでは女性や脂質レベルのことなるサンプルの数がすくないので、大規模にくわしくしらべてみたそうな。
Women’s Health Study から女性27937人について
血中脂質(総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪)の量を測定し、
脳出血(脳内出血とくも膜下出血)の発生を20年間ほどフォローして関連を解析したところ、
次のようになった。
・この間に137人が脳出血を起こした。
・LDLコレステロールは、100-129.9 mg/dLにくらべ 70未満だと脳出血リスクが2.17倍だった。
・LDLコレステロールが130-159.9 mg/dL や70-99.9 mg/dL のグループでは脳出血のあきらかなリスク上昇はみられなかった。
・中性脂肪がもっとも低いグループはもっとも高いグループにくらべ脳出血リスクが2.00倍だった。
・総コレステロールやHDLコレステロールと脳出血との有意な関連はみられなかった。
LDLコレステロールが70mg/dL未満もしくは中性脂肪が低い者の脳出血リスクはあきらかに高かった、
というおはなし。
感想:
ちなみにLDLが160を超えるとくも膜下出血リスク0.66倍に下がるんだって。
じぶんの脳内出血も脂質の下げすぎが原因の1つと確信し 反省している。