元脳卒中で週末に入院した患者は平日入院よりも死亡率が高いとする「週末効果」をしめす報告がいくつもある。病院スタッフの不足が理由と考えられるいっぽう、週末は重症患者が増えるからとする説もある。
Holiday Season and Weekend Effects on Stroke Mortality- A Nationwide Cohort Study Controlling for Stroke Severity
2019 4月 台湾
公的な休暇が4日以上つづく「ホリデーシーズン」に入院した脳卒中患者の死亡率についての調査はほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。
台湾の健康保険研究データベースから、
2011-2015の脳卒中患者を抽出して、入院日でつぎの3グループに分類した。
1)ホリデーシーズン :3908人
2)週末 :13774人
3)平日 :49045人
院内死亡率、7日後 30日後の死亡率との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・平日入院とくらべてホリデーシーズン入院での死亡率の上昇ぶんは、院内20%、7日後33%、30日後21%だった。
・週末入院とくらべたときのホリデーシーズン入院の死亡率上昇ぶんは、院内24%、7日後30%、30日後22%だった。
・平日入院と週末入院での死亡率に有意な差はなかった。
・重症度で調整しても同様の傾向で、年齢、性別、脳卒中の種類別にみてもかわらなかった。
ホリデーシーズンに入院した脳卒中患者の死亡率は、平日や週末に入院した患者よりもあきらかに高かった。この傾向は重症度や他の要因によらなかった、
というおはなし。
感想:
もうすぐ 平成-令和スーパーゴールデンウィーク。ここで再発したら詰む。