元
Ischemic stroke during anticoagulant interruption by healthcare professionals in stroke patients with atrial fibrillation
2019 3月 日本
心房細動患者のおおくには抗凝固療法がすすめられている。そして抗凝固薬使用者のおよそ30%が 手術や検査、出血事象などにより薬の服用を一時的に中断する経験をしている。
しかし抗凝固薬をどのタイミングでどういう手順で中断し、代替薬を与えるべきか など実はよくわかっていない。
そこで抗凝固薬を中断したのち脳梗塞を起こす頻度や日数をくわしくしらべてみたそうな。
心房細動で抗凝固療法をうけていて急性脳梗塞になった患者561人について、
抗凝固薬を中断したのち30日以内に脳梗塞になった者を抽出して特徴をしらべたところ、
次のことがわかった。
・21人(3.7%)が薬の中断中に脳梗塞になった。このうち12人はワルファリンなどのビタミンK拮抗型の抗凝固薬(VKA)を、9人がダビガトランなどの直接経口抗凝固薬(DOAC)を使用していた。
・かれらの重症度や機能回復度は抗凝固療法を受けていないグループとあきらかな差はなかった。
・薬を中断してから脳梗塞になるまでの日数は、VKAグループが10日前後に対し DOAC使用者は3日と短かった。
・薬を中断する主な理由は手術や検査などだった。
・82%にガイドラインの逸脱が疑われた。
心房細動で脳梗塞になった患者のうち、抗凝固療法を中断したがゆえの脳梗塞は3.7%だった。脳梗塞は薬の中断後はやくに起き、とくに直接経口抗凝固薬の中断ではやかった。たしかなガイドラインがもとめられている、
というおはなし。
感想:
抗凝固薬ってこわいイメージがあったけど、さいきんは抗血小板薬のほうが危険なことがわかってきたので「ふーん」って感じ。
NEJM誌:アスピリンは予防効果ないうえにとても危険
メモ:
「令和」ときいてレイア姫を連想し ワクワクがとまらない。