元
Atrial fibrillation increases the risk of dementia among older adults even in the absence of stroke
2019 3月 スウェーデン
認知症の有病率は年齢にしたがって高くなり、85歳では25%におよぶという。
いっぽう心房細動も高齢者におおく80歳以上では10-17%にみられ、脳卒中のリスク要因の1つと考えられている。
これまで心房細動と認知症との関連をしめす報告がいくつかあり、脳卒中をおこさなくても認知症リスクが高まるとする報告もある。
そこで心房細動と認知症との関連について、フォロー期間中の脳卒中の有無 さらに認知症のリスク遺伝子APOEε4の有無も含めてくわしくしらべてみたそうな。
70歳の561人について、
心房細動検査、神経心理検査と遺伝子検査をおこない、
75歳と79歳時点でも脳卒中と認知症の有無をしらべ12年間フォローして関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・心房細動があると認知症リスクは2.8倍だった。脳卒中経験のある者やフォロー中に脳卒中になった者を除いてもこの関連は変わらなかった。心房細動は脳卒中の有無に関係なく認知症のリスク要因だった。この関連は男性およびAPOEε4遺伝子をもたない者で顕著だった、
・男女別では、この関連は男性でのみ見られリスク4.6倍で、
・とくにAPOEε4遺伝子をもっていない者で顕著(リスク4.2倍)だった。
・認知症にしめる心房細動の人口寄与リスク率は13%と考えられた。
というおはなし。
感想:
かならずしも脳卒中やるとボケに向かうわけじゃぁないんだな。
心房細動だけで認知症になることがあきらかに