元
Substitutions between dairy products and risk of stroke- Results from the EPIC-NL cohort
2019 2月 デンマーク
高血圧予防のための食事ガイドライン DASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)ダイエットでは全脂肪の乳製品を控えて低脂肪のそれをすすめている。
その後の改訂DASHの試みでは全脂肪乳製品を勧めて同程度の効果を得ている。
さいきんの18の研究のメタアナリシスでも全脂肪乳製品の使用が脳卒中リスクを下げるという結果が得られている。
またチーズなどの発酵乳製品が脳卒中リスクをさげるという報告も得られている。
そこで、乳製品の種類と脳卒中リスクとの関連を大規模にしらべてみたそうな。
デンマークの男女36886人に食事アンケートをおこない脳卒中の発生を15年間フォローした。
乳製品は、ミルク、バターミルク、ヨーグルト、チーズ、バターのそれぞれについて全脂肪と低脂肪の区別をして、カロリーを揃えた量で置換解析をおこなった。
次のことがわかった。
・この間に884人が脳卒中になった。
・全脂肪ヨーグルトの代わりに低脂肪ヨーグルトを摂ると脳梗塞リスクは2.58倍になり、
・全脂肪ヨーグルトを他の乳製品の代わりに摂ると脳梗塞リスクは0.33-0.36倍になった。
・脳出血との関連はまったくみられなかった。
全脂肪ヨーグルトは脳梗塞予防の観点から他のいずれの乳製品よりもすぐれていた、
というおはなし。
感想:
全脂肪乳にふくまれるリノール酸および ヨーグルト菌がプロバイオティクスに適していることの2つが理由ではないか、と言ってる。