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Self-Reported Body Weight Changes, Perceptions, and Weight Loss Techniques among Stroke Survivors
2019 2月 アメリカ
脳卒中で障害をもつと不活発な生活になり体重が増えることが考えられる。実際、脳卒中経験者の過体重 肥満率は一般人の1.2倍という。
体重がおおいとリハビリの効果があがらない、死亡率が高いなどとされるいっぽう、かえって再発や心血管死亡リスクが下がり保護効果があるとする「肥満パラドックス」も報告されている。
これらはある時点での体重のみに着目しているので、脳卒中経験者の体重がどのように移り変わってきているのか大規模にしらべてみたそうな。
米国国民健康栄養調査(National Health and Nutrition Examination Survey: NHANES)の2011-2014のデータから50歳以上の脳卒中経験者387人、非経験者5085人を抽出した。
25歳時点での体重、現在もしくは脳卒中発症時点から10年前、1年前の体重をアンケート調査したところ、
次のことがわかった。
・脳卒中経験者の54%は脳卒中のあとにもっとも体重がおおくなった。
・脳卒中経験者 非経験者ともに70%が過体重か肥満だった。
・脳卒中経験者の24%のみが体重を減らそうとしていた。非経験者では35%が減量を試みた。
・そして過去1年間にいずれのグループも10-15%のみが5%以上の減量を達成できていた。
・おもな減量方法は、食事を減らす、運動、フルーツや野菜をおおく摂る、だった。
脳卒中経験者のおおくは脳卒中のあと体重がさらに増え、その後減量を試みた者のほとんどが失敗していた、
というおはなし。
感想:
ちまたの健康情報にまどわされずゴーイングマイウェイな姿勢に好感。
Stroke誌:脳卒中でなお太ろうとする肥満の率