元
Effects of high intensity speed-based treadmill training on ambulatory function in people with chronic stroke: A preliminary study with long-term follow-up
2019 2月 アメリカ
脳卒中経験者の70%以上は歩行になんらかの問題(速度や対称性など)をかかえるという。この状態が運動不足につながり再発リスクを高めQoLを低下させると考えられる。
これを改善するためにトレッドミルを使った4週間の高強度のインターバルトレーニングの長期効果を検証してみたそうな。
慢性期脳卒中で自立歩行のできる16人について、
1回40分間x週3回x4週間のトレッドミルトレーニングを行った。
トレーニング内容は運動と休憩を繰り返すインターバル方式で歩行可能な最大速度まで取り入れた。
この効果を3ヶ月後までフォローしたところ、
次のようになった。
・トレーニングのあと、最大歩行速度(10m歩行テスト)が19%アップし、歩行耐久性(6分間歩行テスト)は12%向上した。
・これらの改善は3ヶ月間持続した。
トレッドミルを使った高強度インターバルトレーニングは脳卒中経験者の歩行訓練に効果的である、
というおはなし。
感想:
脳卒中リハビリテーション研究でよくあるトリックがここでも用いられている。
上の表をみると訓練開始の時点で被験者の歩行速度はすでに秒速1mに達している。
時速3.6km相当だから健常者よりもほんの少し遅いのかもしれない。
かれらをトレーニングして速度アップしたからといって いったいなにがすごいのか?
このように元気な脳卒中経験者を事前選抜することでリハビリテーションの効果や実績は簡単に創ることができる。