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Higher Risk of Stroke Is Correlated With Increased Opportunistic Pathogen Load and Reduced Levels of Butyrate-Producing Bacteria in the Gut
2019 2月 中国
腸内細菌と脳卒中との関連をしめす報告がふえている。
しかし脳卒中になる直前の腸内細菌の状態をしらべた研究はすくない。そこで脳卒中のハイリスクとされる人々の腸内細菌の特徴をくわしくしらべてみたそうな。
60歳以上で脳卒中歴のない141人について、
脳卒中リスク(高血圧、心房細動、糖尿病、脂質異常、喫煙、運動不足、肥満)を評価して LowRisk, MidiumRisk, HighRisk の3グループに分けた。
彼らの糞便を分析して腸内細菌の種類と、それらの代謝産物である短鎖脂肪酸の種類別の量を測定した。
次のようになった。
・低リスクにくらべて高リスクでは、日和見病原体と乳酸産生菌がおおく、酪酸産生菌はすくなかった。
・短鎖脂肪酸である酪酸(Butyrate)の量もまた あきらかにすくなかった。
・他の短鎖脂肪酸の量にグループ間での差はなかった。
脳卒中のハイリスクグループの腸内には日和見病原体がおおいいっぽう、酪酸産生菌がすくなく 酪酸そのものもすくなかった、
というおはなし。
感想:
酪酸は繊維を多く摂ると増える。食物繊維が推奨される理由の1つがこれ。
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