元
The Influence of Stroke Location on Cognitive and Mood Impairment. A Voxel-Based Lesion-Symptom Mapping Study
2019 2月 フランス
脳卒中患者のうつや無気力 認知障害などは見た目にはわからないハンディキャップである。
脳の損傷位置とこれら障害との関連はあきらかになっていない。
そこで、頭部ボリュームデータの全ボクセルについてこれら障害との関連をしらべるvoxel-based lesion-symptom mapping (VLSM)という手法をもちいて大規模に解析してみたそうな。
重症でない脳梗塞患者265人の頭部全体のMRIを撮った。
3ヶ月後の
うつ 不安スコア(HAD:Hospital Anxiety and Depression scale)、
無気力スコア(AI:apathy inventory) および
認知機能スコア(MoCA:Montreal Cognitive Assessment)
をしらべ関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・梗塞の位置とHADおよびAIスコアとの関連はみられなかった。
・言語や記憶に関するパフォーマンスは左脳の損傷と関連し、
・両側に損傷のある場合は視空間や実行機能 注意力の低下がおおきかった。
うつや不安 無気力といった気分障害と梗塞位置との関連は確認できなかったが、一部の認知機能との関連はみられた。
というおはなし。
感想:
うつや無気力は局所的なもんだいじゃぁないってこと。