元
Effects of Tai Chi on Cerebral Haemodynamics and Health-related Outcomes in Older Community Adults at Risk of Ischaemic Stroke: A Randomized Controlled Trial
2019 2月 中国
太極拳はゆっくりとした連続動作と呼吸や脳内イメージを組み合わせた運動法で、脳卒中のリスク要因を改善できるとする報告もおおく期待されている。
このメカニズムを調べるべく、大規模なランダム化比較試験をおこなったそうな。
脳卒中リスクがあって運動習慣のない55-75歳の170人について、
太極拳グループと比較グループにわけた。
太極拳は1回60分間x週5回x12週間おこなった。
比較グループは通常の生活をつづけてもらった。
12週間後と24週間後に超音波を使った脳内の血流動態測定および血漿成分検査をおこなった。
次のことがわかった。
・12週間後、太極拳グループで右の前大脳動脈の流速および血管抵抗性があきらかに改善し、
・さらに右の中大脳動脈の流速もあきらかな改善をしめした。
・左の動脈流速に変化はなかった。
・また、太極拳グループでは中性脂肪、空腹時血糖値やホモシステインレベルが低下し、
・バランス能力も改善した。
脳卒中リスクのある高齢者への12週間の太極拳エクササイズには 脳内の血行動態や血漿パラメータおよびバランス能力の改善効果が期待できる、
というおはなし。
感想:
なぜ右脳の血流ばかりよくなるのかについての考察がみつからなかった。
そういうものなのか?