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Blood Pressure and Risk of Subarachnoid Hemorrhage in China
2018 12月 中国
くも膜下出血の発生率は国によってことなり、とくにフィンランドと日本で高いことが知られている。これまでの調査では中国のくも膜下出血発生率は欧米や他のアジア諸国にくらべ低かった。
くも膜下出血のリスク要因である高血圧や喫煙、飲酒の点ではハイリスクなはずの中国でなぜ発生率が低いのか確かめるために、大規模な調査をおこなったそうな。
50万人あまりの一般成人データをふくむ「中国カドーリバイオバンク」研究について くも膜下出血の発生をフォローして血圧などとの関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・被験者の平均年齢は51、平均血圧は130/78、
・約7年のフォロー期間中に553件のくも膜下出血があり、発生率は年間10万人あたり12.9人だった。
・血圧は 平均を超える域ではくも膜下出血リスクと正の相関があり、
・収縮期血圧で10mmHg, 拡張期血圧が5mmHgあがるごとにくも膜下出血リスクはそれぞれ1.21倍、1.20倍になった。
・年齢や性別との関連は確認できなかった。
・血圧上昇によると考えられるくも膜下出血が23%を占めていた。
中国のくも膜下出血発生率は欧米のそれと同レベルだった。血圧の上昇はくも膜下出血リスクと相関し、原因の4分の1を占めると考えられた、
というおはなし。
感想:
なるほどフィンランドのくも膜下出血ネタがおおい。↓
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