元
Using health-related quality of life to predict cardiovascular disease events
2019 1月 アメリカ
脳卒中など心血管疾患のリスク要因として主観的な健康度はこれまでほとんど考慮されてこなかった。
いっぽう主観的健康度と死亡率との関連はすでにあきらかになっている。そこで、健康関連QoLと心血管疾患との関連を大規模にしらべてみたそうな。
45歳以上の3万人あまりを10年間フォローしたREGARDS研究のデータをもちいた。
健康関連QoLはSF(Short Form)-12に従い、身体的サマリー(PCS)と精神的サマリー(MCS)にわけた。
健康度の高さでそれぞれ0-100点を与え、一般人のスコアを50点として調整した。
心筋梗塞、冠動脈疾患、脳卒中の有無との関連を解析したところ、
次のようになった。
・心血管疾患歴のない2229人を8.4年間フォローした記録から、1766件の心血管疾患がみつかった。
・PCS および MCSが50以上にくらべて、いずれも50をしたまわる場合の心血管疾患リスクはあきらかに高く、
・年齢、性別、人種等を調整したリスクは1.46倍で、
・種類別では冠動脈疾患リスク1.54倍、脳卒中リスク1.35倍だった。
健康関連QoLの低さと心血管疾患の発生はあきらかな関連があった。主観的な健康度は心血管疾患のリスク要因とみなしうる、
というおはなし。
感想:
交通事故のように偶発的におきる脳卒中もあるけど、おおくはそのまえに「なんか調子わるいな、、」という自覚がある、ってことなんだな。
たしかにそのとおりで、1年くらいまえから左手の指の振るえを抑えられなかったおもいで。