元
Young Stroke Survivors With No Early Recurrence at High Long-Term Risk of Adverse Outcomes
2018 12月 カナダ
脳梗塞の発生率はぜんたいとして低下傾向にあるものの、45歳未満での脳卒中発生率は上昇傾向にあり8-21%におよぶという。
彼らは早期の高い死亡率や再発率が注目されているが、再発もなく退院できた患者の長期的な悪化の可能性についてはよくわかっていないのでくわしくしらべてみたそうな。
カナダオンタリオの患者データベースから、
脳卒中で再発もなく退院できた44歳以下の患者13410人と45歳以上の250250人および、
それぞれの10分の1の人数の年齢や性別 収入などの一致する他の病気の患者を抽出して、
1,3,5,年後の死亡または再発など心血管疾患との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・若年脳卒中経験者の長期的な死亡や再発の率は高齢者よりもあきらかに低かったが、
・脳卒中経験のない同じ若年者と比べたときの1年後の死亡や再発リスクは7.3倍で、
・5年後でもそのリスクは血管疾患リスクを調整しても5.2倍に及んだ。
・高齢の脳卒中経験者と非経験者の比較では5年後のリスクは1.3倍だった。
若年脳卒中で再発もなく退院できた患者であっても、長期的にみると死亡や再発のリスクは、高齢者どうしの比較ではみられないほどに非常に高かった、
というおはなし。
感想:
がん細胞は若い人ほど増殖が盛ん、っていうのとおなじように脳卒中に関係する何かの進行が速いとかあるのかな。