元
Association Between Residential Greenness and Cardiovascular Disease Risk
2018 12月 アメリカ
脳卒中など心血管疾患は居住する地域の住民の質や道路との位置関係に影響をうけることがわかっている。
いっぽう居住地域の草木の緑の多さは心血管疾患や呼吸器死亡率をさげるとする報告がいくつかあるが関連は低くメカニズムもあきらかでない。
そこで、居住地域の緑の多さと心血管疾患との関連をくわしくしらべてみたそうな。
ケンタッキー州ルイビルの住民408人について、
血液と尿サンプルを採り心血管疾患関連のバイオマーカーをしらべた。
かれらの居住する地域250m四方の植生指標を衛星データから求め、関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・年齢、性別、喫煙、貧困度、スタチン、道路状況を考慮にいれてなお、居住地区の植生指標と尿中アドレナリンレベルと脂質酸化指標であるF2-isoprostaneは逆相関にあった。
・特に尿中アドレナリンレベルとの関連は女性に顕著だった。
・また血中の血管新生細胞の15種類中11種類で植生指標と逆相関にあった。
居住地域に緑がおおいと交感神経の活動や酸化ストレスがさがり、血管新生能力が高まる、
というおはなし。
感想:
しばらく東京に住んで勤めていたことがあるけど いつも緑に「飢えていた」。近所のゴミだらけの狭く汚い公園であっても木や草を見るだけで癒やされる感覚があった。