元
Effects of fluoxetine on functional outcomes after acute stroke (FOCUS)- a pragmatic, double-blind, randomised, controlled trial
2018 12月 イギリス
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)のフルオキセチンは脳卒中患者への抗うつ薬としてよく用いられている。
これまでのいくつかの研究で、フルオキセチンが患者の脳の可塑性を高め神経新生をうながし機能回復が進むとする報告がなされている。2011年には100人規模の臨床試験も行われていて期待できる結果が得られている。
脳卒中患者への抗うつ薬フルオキセチンがほんとうに機能回復に役立つものかどうか、大規模にしらべてみたそうな。
2012-2017の急性脳卒中患者1564人にフルオキセチン20mg/日を与え、同人数の偽薬グループと6ヶ月後の生活自立度mRSスコアを比較したところ、
次のことがわかった。
・mRSスコアに両グループであきらかな差はなかった。
・フルオキセチングループはうつ症状が出にくかったようではあるが、
・骨折件数が偽薬グループの2倍だった。
・12ヶ月後も同様の傾向だった。
脳卒中患者への抗うつ薬は機能回復の役に立たなかった。うつを多少抑えられるかもしれないが骨折がおおきく増えた。抗うつ薬はとてもすすめられない、
というおはなし。
感想:
このひとたち↓どうすりゃいいのよ。
脳卒中後うつで抗うつ薬飲んでいる率