元
Impact of seasons on stroke-related depression, mediated by vitamin D status
2018 11月 中国
脳卒中後のうつは、さいきんのメタアナリシスによると5年以内に29%が経験するという。
いっぽうビタミンDは神経ステロイドともよばれ脳の発達や可塑性 保護 免疫と関係していて、
血中ビタミンDの低下とうつとの関連をしめす報告がふえている。
また 季節変化とうつとの関連をしめす報告もおおく、夏季にくらべ冬季にうつがふえる。
そこで、脳卒中後のうつの季節変化とビタミンDとの関連をくわしくしらべてみたそうな。
脳卒中患者402人について、入院後24時間以内の血液サンプルからビタミンD濃度を測定し、
1ヶ月後の うつスコア Hamilton Rating Scale for Depression (HAMD)をしらべた。
血液サンプル時の季節(夏季6-11月、冬季12-5月)との関連を解析したところ、
次のようになった。
・脳卒中後のうつは夏季よりもあきらかに冬季におおかった。
・血中ビタミンD濃度は夏季よりも冬季に低かった。
・ビタミンD濃度が低いと うつスコアが高かった。
・他の関連要因も考慮にいれると、脳卒中後のうつは季節と関連してはいるものの、
・どちらかというとビタミンD濃度との関連がつよかった。
脳卒中後のうつになる率は季節によるあきらかな違いがあった。これにはビタミンDが関係していると考えられた、
というおはなし。
感想:
ビタミンDは紫外線をあびると生合成される。
この調査は入院時の血液測定だから、脳卒中後の紫外線を浴びる機会のすくなさとは関係ないもよう。
いずれにしても日光浴がうつ対策によさそう。