元
Low levels of serum magnesium are associated with poststroke cognitive impairment in ischemic stroke patients
2018 11月 中国
脳卒中後の認知障害はリスク要因として年齢や性別が挙げられるがこれらは対策のしようがない。
いっぽう急性脳梗塞患者では血中のマグネシウム濃度のあきらかな低下と回復不良との関連が報告されている。
動物実験でマグネシウムが学習や記憶力の改善効果をしめすことから脳卒中患者の認知機能にも関係していることが推測できる。
そこで、脳卒中後の認知障害と血中マグネシウム濃度との関連をくわしくしらべてみたそうな。
急性脳梗塞患者327人の入院時の血中マグネシウム濃度と、1ヶ月後の認知症検査(MMSE)スコアとの関連を解析したところ、
次のようになった。
・1ヶ月後32.1%の患者が認知障害と診断された。脳梗塞患者のうち入院時の血中マグネシウム濃度が低い者は1ヶ月後に認知障害になりやすかった、
・認知障害グループも非認知障害グループいずれも健常者よりもマグネシウム濃度があきらかに低かった。
・さらに認知障害グループは非認知障害グループよりもマグネシウム濃度がひくかった。
・マグネシウム濃度が0.82mmol/L以下だと認知障害になるリスクが高齢者と同様に高かった。
というおはなし。
感想:
マグネシウムは葉緑素を多く含むほうれん草などに多く、スパイスやナッツ、豆、ココア、全粒穀物にも含まれる。
これ↓おもいだした。
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