元
Occupational and leisure-time physical activity differentially predict 6-year incidence of stroke and transient ischemic attack in women
2018 11月 アメリカ
余暇時間の強い運動で心血管疾患リスクが低下することはあきらかになっている。
いっぽう仕事での運動強度と心血管疾患リスクとの関連はかならずしもあきらかでなく、最近のレビューでは仕事の運動強度が高いほど心血管疾患になりやすいという結論がでている。
これらの研究はおもに男性についてのもので、女性を対象とした調査はほとんどない。
そこで、仕事の運動強度と脳卒中やTIAとの関連を女性についてくわしくしらべてみたそうな。
35-74歳の女性31270人についてアンケートをとり、
仕事の運動強度を6段階に分類した。
脳卒中やTIAの発生を約6年間フォローして関連を解析したところ、
次のようになった。
・この間に 脳卒中441件、TIA274件があった。
・現在の仕事またはこれまででもっと長く勤めた仕事の運動強度が高いほど、立ち時間が長いほど脳卒中やTIAのリスクが高かった。
・ほとんど座っている仕事にくらべ現在仕事の運動強度が高いとTIAリスクが1.57倍で、
・もっとも長く勤めた仕事の強度が高いと脳卒中リスクは1.44倍だった。
・心血管疾患の既往のある者のリスクは座り仕事でも立ち仕事でも2倍近かった。
・余暇時間の運動強度は逆相関にあった。
女性は仕事での運動強度が高いほど脳卒中やTIAのリスクが高かった。心血管疾患の既往がある場合リスクはさらに高かった。いっぽう余暇時間の運動はリスク低下になった、
というおはなし。
感想:
仕事ではじぶんのすきなタイミングでやすみを入れられず疲れきってしまう。そのけっか炎症がすすみ ついにはアテローム性動脈硬化になるから、っていってる。
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