元
Predictors of Cognitive and Academic Outcome following Childhood Subcortical Stroke
2018 10月 カナダ
成人まえの脳卒中は、周産期(妊娠20週-出生後28日)と子供時代(1ヶ月後-18歳)の2つに区分できる。
脳梗塞の発生率は周産期の1/2500に対し、子供時代では0.6-13/100000と非常にまれであるため詳しい調査がすくない。
子供時代の脳卒中の予後は周産期のそれよりも知能面で良好であるという報告があるものの、他の認知能力や学力の点でよくわかっていないのでくわしくしらべてみたそうな。
子供時代に脳卒中になって、大脳基底核に損傷のある32人と視床損傷の12人ついて神経心理テスト等をおこなったところ、
次のことがわかった。
・彼らの知能は歳相応だったが、作業記憶力はあきらかに低かった。
・健常者にくらべ脳卒中経験者は読解力、算数能力、注意力、とくに遂行能力がはっきりと劣っていた。
・大脳基底核グループは視床グループよりも作業記憶が弱く、ADHD(注意欠陥多動性障害)と診断されやすかった。
・損傷部位のおおきさが作業記憶力ともっともよく関連していた。
子供時代に脳卒中を経験すると作業記憶力や学力、遂行能力があきらかに低かった、
というおはなし。
感想:
たしかにADHDは周産期の報告しかみなかったわ。↓
周産期脳梗塞のこどもの注意欠陥 多動性障害
周産期脳卒中やった子供はADHDが徐々に進む