元
Association between ambient air pollution and daily hospital admissions for ischemic stroke- A nationwide time-series analysis
2018 10月 中国
2013年の "世界の疾病負担研究"(Global Burden of Diseases)では脳卒中の原因の4分の1以上が大気汚染によるものとされた。
これら研究のおおくは先進国のもので、しかもひとつの都市や病院でのデータが主だった。PM2.5についての調査も少なかった。
そこで、中国全土2.8億人の健康保険データをもちいて、短期的な大気汚染暴露と脳梗塞との関連をくわしくしらべてみたそうな。
2014-2016、中国172都市の脳梗塞患者200万人以上の入院記録と 大気汚染モニターの観測結果との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・PM2.5, SO2, NO2, COへの短期暴露と脳梗塞の発生は関連があって、
・それぞれが10μg/m3ふえるごとにそれぞれ、0.34%、1.37%、1.82%、3.24% その日の入院数が増加した。
・この影響は高齢者で大きかった。
中国全土での大規模調査の結果、大気汚染度が高まるとその日のうちに脳梗塞患者が増加した、
というおはなし。
感想:
数日前、地下鉄構内でのPM2.5が鉄由来粒子に限定すると地上の200倍ってニュースがあったので関心をもった。