元
Acute stroke patients' knowledge of stroke at discharge in China- a cross-sectional study
2018 9月 中国
脳卒中について知ることは健康維持と再発予防の観点から重要である。入院患者への教育効果の調査はおおくはなく主に欧米のものである。
そこで中国の脳卒中患者について脳卒中に関する知識レベルをたしかめてみたそうな。
2014の湖北省の急性脳梗塞患者で認知機能に問題のない1531人について、退院時にアンケート調査をおこなった。
次のことがわかった。
・31.2%の患者が、脳卒中が脳の血管が詰まったり破れたりすることで起きると知らなかった。
・20.3%は 症状があらわれたらすぐに病院へゆく必要を理解していなかった。
・およそ50%は突然の目のかすみ、めまい、頭痛、失神が脳卒中の前兆とはおもっていなかった。
・40%以上が高血圧、高脂血症、糖尿病、喫煙、肥満が脳卒中のリスク要因とは考えていなかった。
・20%以上が血圧、脂質、血糖の 薬による長期コントロールの必要を理解していなかった。
・彼らの知識レベルは居住地域、社会経済的地位、脳卒中歴の有無、脳卒中経験のある近親者の有無と関連がつよかった。
中国の急性脳梗塞患者のおおくは退院時点で脳卒中に関する知識がほとんどなかった。まずは田舎住まいの低所得の患者への院内教育にちからをいれるべきだろう、
というおはなし。
感想:
早く病院へ行けとか長く薬を飲めとか 業界バイアスのかかった知識ばかりだな。
たとえばこういう情報↓をこそ 知ってもらいたい。
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