元
Repetitive Peripheral Sensory Stimulation and Upper Limb Performance in Stroke- A Systematic Review and Meta-analysis
2018 9月 ブラジル
脳卒中患者の上肢麻痺を改善するために 末梢神経に繰り返し求心性の刺激をあたえると良いとする考え方があって、これまで繰り返し運動による刺激や電気刺激、振動刺激などが試みられているがその効果についていまだ結論はでていない。
そこで これまでの研究成果をメタアナリシスするべく刺激条件を限定して、反復末梢感覚電気刺激(repetitive peripheral sensory stimulation:RPSS)の研究にしぼって解析してみたそうな。
RPSSの典型条件である 皮膚のうえから筋収縮を起こさせない程度の電気刺激(1msパルスを10Hzで500ms間隔でon/offを2時間繰り返す)を用いた脳卒中患者を対象とした研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、
次のようになった。
・1948-2017 に5つの研究がみつかった。
・RPSSグループに統計学的有意な改善効果がみられた。
・とくに慢性期患者に限定して解析したばあいに、ばらつきの少ない顕著な効果を確認できた。
・有害事象の報告はなかった。
慢性期脳卒中患者の麻痺上肢への反復末梢感覚電気刺激は 安全でかつ期待のできるリハビリ方法である、
というおはなし。
感想:
繰り返し訓練は「まったく効果がない」からこっちに期待しちゃう。
nature.com:上肢麻痺を改善する電気刺激のやりかた
2時間で指の動きがよくなる電気刺激方法とは