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Stroke Patients Motivation Influence on the Effectiveness of Occupational Therapy
2018 7月 リトアニア
脳卒中患者のおおくは無気力で無関心なアパシー状態になる。それはリハビリ結果にもおおきく影響することが予想される。
脳卒中患者の「回復への動機」の種類と関連要因についてしらべてみたそうな。
30人の脳卒中患者について Multidimensional Health Locus of Control (MHLC) スケールを用いて
*自分のちからで病気から回復しようとする「内的な動機(Internal Motivation)」と、
*周囲の人たちがなんとかしてくれるとする「外的な動機(External Motivation)」をスコア化し、
作業療法後の機能的自立度FIMとの関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・リハビリの開始時には外的な動機が強かった。患者は当初、外的な動機がつよかったが これはやがて低下した。リハビリ当初から内的な動機が強い患者は日常生活動作の改善度もおおきかった、
・リハビリの終盤には内的動機が1.8ポイント増加し、外的動機は2.4ポイント減少した。
・リハビリ開始時のFIMは70.0で、終了時には96.9に達した。
・リハビリ開始時の内的動機スコアはFIM改善度とあきらかに関連していた。
・高齢患者は若年者よりも内的動機スコアが低かった。
というおはなし。
感想:
彼らは当初から意欲があってリハビリを頑張ったから報われた、というストーリーはリトアニアではまだ通用しているようだ。
さいきんはこの↓見方がメイン。
脳卒中患者のほとんどは軽症で、かれらの機能低下ぶんの7割以上は "比例回復則" によりリハビリせずとも 数ヶ月間で自然に回復することがあきらかになっている。
だから動機のつよさと回復度に相関はあっても因果関係はない。