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Morning Home Blood Pressure and Cardiovascular Events in a Japanese General Practice Population Over 80 Years Old- The J-HOP Study
2018 9月 日本
いまや家庭での血圧測定はその再現性と心血管予後推定能で病院での血圧測定に匹敵すると考えられている。
しかし80歳以上の高齢者で家庭血圧と脳卒中など心血管疾患との関連についての調査はほとんどないので、「日本人における家庭血圧の心血管予後推定能に関する研究」(Japan Morning Surge-Home Blood Pressure study)のデータをつかってくわしくしらべてみたそうな。
心血管疾患歴またはリスク要因をもつ80歳以上の349人について、脳卒中など心血管疾患の発生を3年間フォローした。
また 家庭で朝と夜の血圧を14日間測定し 関連を解析した。
次のことがわかった。
・この間に32の心血管疾患があり、そのうち13は脳卒中だった。
・朝の収縮期血圧が10mmHg高いと脳卒中リスクは1.47倍になった。
・拡張期血圧についても同様だった。
・これらの関連は夜測定の血圧や病院での血圧には見られなかった。
朝の家庭血圧は脳卒中の発生と正の相関を示した。これは病院や夜の測定ではわからないことだった。高齢アジア人には朝の血圧測定がとても大事、
というおはなし。
感想:
その日のスタートに一喜一憂したくないので朝はめったに測定しない。
スマートウォッチでいつの間にか測ってもらいたいものだ。