元
Functional outcome and survival following spontaneous intracerebral hemorrhage- A retrospective population-based study
2018 9月 ノルウェー
脳内出血は脳卒中全体の10-15%を占め脳梗塞よりも死亡リスクが高い。
脳内出血の予後悪化の要因として血腫体積や脳室内出血などが指摘されているがどの調査もサンプルサイズがおおきくない。
そこで比較的大規模に脳内出血の予後悪化につながる要因をしらべてみたそうな。
平均年齢75、452人の脳内出血患者の医療記録を解析したところ、
次のことがわかった。
・1週間後の死亡率は22.1%、3ヶ月後では39.2%、12ヶ月後 44.9%で、
・生活自立度mRSスコアの中央値は、発症前は1、3ヶ月後に5、12ヶ月後は3だった。
・mRS 5-6に相当する重度の障害や死亡に関連する予測因子は抗血栓薬の使用、血腫体積60mL以上、脳室内出血などだった。
脳内出血は死亡率が高く 3ヶ月後に3分の1以上の患者が死亡または重度の障害を負っていた。彼らには抗血栓(antithrombotic)薬を使っていたという共通点があった、
というおはなし。
感想:
脳内出血に占める抗血栓薬使用者は4割以上で、かれらは出血が止まらずに亡くなる↓。
血液サラサラのおくすりで脳内出血が急成長する
2週間ほどまえ、世界でもっとも権威ある医学誌でもその危険性があきらかにされた↓。
NEJM誌:アスピリンは予防効果ないうえにとても危険
ホントみんな勇気あるとおもう。じぶんは降圧薬ですら続けられなかったよ。