元
Cognitive impairment and sleep disturbances after minor ischemic stroke
2018 8月 中国
脳卒中患者の25-81%は たとえ軽症であったとしても認知障害を示すという。
また睡眠時無呼吸症は脳卒中の発生要因の1つと考えられているが、脳卒中後の認知障害との関連についてはほとんど知られていない。
そこで、軽症脳卒中患者の認知障害および睡眠パラメータとの関連をくわしくしらべてみたそうな。
軽症(NIHSS 5以下)の脳梗塞から14日後の患者84人と健常者36人について、
複数の認知機能検査と睡眠ポリグラフ検査を行い関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・脳卒中患者の81.4%に認知障害、74.4%に睡眠時無呼吸症がみられた。軽症脳卒中患者の認知障害は珍しくなかった。おもに注意力、作業記憶、実行機能が低下した。そのリスク要因として短い睡眠時間と低酸素症の可能性が示された、
・脳卒中患者はとくに注意力、作業記憶、実行機能が劣っていた。
・睡眠時無呼吸症は 50.0 vs. 80.0% で認知障害のある患者におおかった。
・またトータルの睡眠時間は 435 vs. 347分 で認知障害患者が短かった。
・教育期間、睡眠時間、血中酸素飽和度の最低値 が認知障害のリスク要因だった。
というおはなし。
感想:
今朝「理研が遺伝子操作でレム睡眠のないネズミを作ったら記憶力が悪かった」というニュースがあったので関心をもった。