元再入院率は病院ケアの質を反映していると考えられる。
Estimates and Temporal Trend for US Nationwide 30-Day Hospital Readmission Among Patients With Ischemic and Hemorrhagic Stroke
2018 8月 アメリカ
脳卒中について全国レベルでの再入院率の傾向調査はまだないのでくわしくしらべてみたそうな。
アメリカ患者の半数をカバーする
医療費および利用状況に関する調査プロジェクト(Healthcare Cost and Utilization Project)
のデータベースをもちいて 2010-2015の脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血の再入院率の推移および病院の教育研究機関としてのステータスとの関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・平均年齢70、2078854人の患者を対象とした。
・30日再入院率は、脳内出血13.70%、脳梗塞12.44%、くも膜下出血11.48%の順に高かった。
・2010-2014に年率3.3%で再入院率が低下した。
・教育研究の機能を持たない病院をでた患者は再入院率があきらかに高く、病院が扱う患者数が増えるほど再入院率は上昇した。
・再入院の理由は再発、敗血症の順におおかった。
脳卒中患者で年間3.3%の再入院率の改善がおきている。患者数のおおい非教育研究病院の医療の質にさらなる改善の余地がありそうである、、
というおはなし。
感想:
大学病院のなっとくの安定感↑。