元
Association of orthostatic hypotension with incident dementia, stroke, and cognitive decline
2018 7月 アメリカ
アメリカでは高齢者の14%が認知症で 22%が認知障害という。
認知機能の低下は高血圧などの心血管疾患要因が関連することがわかっている。
いっぽう起立性の低血圧はめまいや疲労感のもとであり 心血管疾患との関連も報告されている。しかし起立性低血圧と認知機能の低下についての研究はほとんどないので大規模にしらべてみたそうな。
1987年の健常者11709人を24年間フォローしたARIC研究のデータを使用した。
起立性低血圧は、仰向け時と立位での血圧の差が、収縮期で20mmHgまたは拡張期で10mmHgを超える場合と定義した。
認知症検査、脳梗塞の有無、認知機能の経時変化との関連を解析したところ、
次のようになった。
・4.7%が起立性低血圧だった。
・起立性低血圧には 65% vs 37%で高血圧がおおかった。
・1068人が認知症になり842人が脳梗塞になった。
・起立性低血圧の認知症のなりやすさは1.54倍で、脳梗塞は2.08倍だった。
・また認知機能低下スピードもおおきかった。
起立性低血圧はのちの認知症や脳梗塞とあきらかな関連があった、
というおはなし。
感想:
高血圧なのに立ち上がるだけで血圧が下がるひとはボケる。ということは高血圧で降圧薬を飲む人もまた あたまに血が巡らずにボケる。
そんな予感がして降圧薬は3年前にきっぱりとやめた。