元
Vestibular rehabilitation training in patients with subacute stroke: A preliminary randomized controlled tria
2018 7月 イタリア
内耳からくる平衡感覚をきたえる前庭リハビリテーションは視線の安定性やバランス能力を改善するとされ、パーキンソン病や多発性硬化症、脳性まひへの効果が報告されている。
前庭リハビリテーションの脳卒中患者への応用は、前庭動眼反射の改善についての報告があるものの歩行バランスについての研究はないので実験してみたそうな。
亜急性期の脳卒中患者25人にを2グループにわけ、
いっぽうに4週間の前庭リハビリテーションを行った。
前庭リハビリテーションでは、静止物をみつめながら顔を1分間かけて横に振る。さらに1分間かけて上下に振る。これを計10分間。
次にアイマスクを着けてその場で1分間足踏みをする。90度方向をかえて1分間その場足踏み。180度、270度についても行い計4分間おこなう。
次のようになった。
・前庭リハビリテーショングループで歩行スピードと歩幅があきらかにおおきくのびた。
・体幹安定性にはグループ間で差はなかった。
・その後12ヶ月のあいだの転倒件数は前庭グループで1件、比較グループで2件だった。
脳卒中患者の歩行とバランス能力の改善に前庭リハビリテーション訓練を取り入れるとよいかも、、
というおはなし。
感想:
前庭感覚のもとになっているセンサーが内耳の三半規管や蝸牛。これにはとても関心があって、これ↓10数年まえの動画作品。