元
Cross-sex Hormones and Acute Cardiovascular Events in Transgender Persons: A Cohort Study
2018 7月 アメリカ
性の同一性を適合させるための治療をうけているひとたち(トランスジェンダー)には静脈血栓症や脳梗塞、心筋梗塞がおおいと疑われている。
これを確かめるべく大規模にしらべてみたそうな。
患者データベースにトランスジェンダーとして登録されている男女を抽出して、脳卒中等の発生を4年間ほどフォローした。
これを10倍人数の性別適合者(シスジェンダー:cisgender)と比較した。
次のことがわかった。
・トランス(男→)女性2842人とトランス(女→)男性2118人およびシス男性48686人、シス女性48775人を対象とした。
トランスグループのうち23%は性別適合手術を受けていた。
・トランス女性の静脈血栓塞栓症のリスクが高く、2年後ではシス男性に比べてリスク4.1倍、シス女性のリスクの3.4倍 高かった。
・脳梗塞や心筋梗塞についても同様の発生リスクだった。
・特にホルモン療法を開始したトランス女性でこれらの関連が顕著だった。
・トランス男性については明らかな関連はみられなかった。
男性からトランスジェンダーした女性は、もとからの女性よりも静脈血栓症や脳梗塞のリスクが高かった。おそらくはエストロゲン療法の副作用によるものと考えられた、
というおはなし。
感想:
お茶大でトランスジェンダー解禁のニュースがあったばかりなので関心をもった。