元
Seasonal variation in the risk of ischemic stroke in patients with atrial fibrillation: A nationwide cohort study
2018 6月 台湾
脳卒中や心筋梗塞などの心血管疾患は季節の影響をうけ、特に気温の低い秋や冬に発生率が高くなる。
心房細動患者に限定したときの季節と脳卒中リスクについてしらべてみたそうな。
台湾の国民健康保険研究データベースの心房細動患者289559人を3年間フォローして得た34991人の脳梗塞事例について季節と気温との関連を解析したところ、
次のようになった。
・気温のもっとも低い季節である冬に脳梗塞の発生率がもっとも高くなり、月あたり0.33/100人だった。
・夏とくらべたとき 春の脳梗塞リスクは1.10倍で、冬は1.19倍だった。秋は夏とほぼ同じだった。
・1日の平均気温が30℃のときとくらべて20℃を下回ると脳梗塞があきらかに増えた。
大規模調査により心房細動患者の脳梗塞発生率が気温が下がる冬に高いことが確認できた、
というおはなし。
感想:
寒いと赤血球や血小板、血液粘度とかが高まって血がかたまりやすくなるメカニズムがあるんだって。