元
Sleep during low-frequency repetitive transcranial magnetic stimulation is associated with functional improvement in upper limb hemiparesis after stroke
2018 6月 日本
経頭蓋反復磁気刺激(rTMS)が脳卒中患者の運動機能の改善に期待できる、とする報告がおおくある。
経験的に rTMS治療中にウトウトと眠ってしまう患者ほど回復が良さそうだったので、眠気レベルの指標としての bispectral index (BIS)を測定して回復度との関連をくわしくしらべてみたそうな。
15日間のrTMS治療入院中、1日2回のrTMSセッションの直前と刺激中でのBISの低下度ΔBISを測定した。
この平均値が10以上を睡眠グループ、10未満を覚醒グループとして
Fugl-Meyer assessment (FMA)
Action Research Arm Test (ARAT)
との関連を解析した。
rTMSは対側の運動野に1ヘルツの刺激を20分間与えた。
BISは脳波の解析にもとずく簡便な睡眠深度測定法である。
次のようになった。
・睡眠グループ7人と覚醒グループ6人を対象とした。
・FMAスコアの改善度にグループ間のちがいはなかった。
・しかしARATスコアは睡眠グループがすぐれていて、
・ΔBISとARATスコアの改善度にあきらかな相関がみられ、ΔBISが15をこえるあたりからARATスコアが急激に向上した。
rTMS中の睡眠が上肢機能の改善を促すのかも、、、
というおはなし。
感想:
眠りは脳の可塑性をうながす。だから目をひんむいてリハビリがんばる人よりも眠ってばかりの怠け者のほうがじつは回復がいい。
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