元
Post-stroke Upper Limb Spasticity Incidence for Different Cerebral Infarction Site
2018 6月 中国
脳卒中患者の17-40%は上肢に痙縮を経験する。この状態がつづくと疼痛や拘縮をまねくと考えられている。
脳の損傷部位と痙縮との関係についての報告はすくないので くわしくしらべてみたそうな。
脳梗塞患者498人についてMRIで梗塞の位置を確認し痙縮との関連を解析したところ、
次のようになった。
・痙縮患者数は時とともに増え、2週間後 12.5% → 12ヶ月後 42.5%になった。
・同様に上肢に疼痛をかんじる患者数も 2週間後 2% → 12ヶ月後 52.5% と増えた。
・脳の損傷部位別の痙縮者率は、基底核や内包 63.3%、大脳皮質 58.5%、脳幹 9.4%、小脳 8.3% だった。
脳卒中後の上肢痙縮率は脳の損傷部位によりことなり、基底核や内包を損傷した患者で痙縮率がもっとも高かった、
というおはなし。
感想:
見た目ふつうだけど、大リーグボール養成ギプスを着けているような感覚は常にある。