元
Effects of 8-week sensory electrical stimulation combined with motor training on EEG-EMG coherence and motor function in individuals with stroke
2018 6月 台湾
脳卒中患者の上肢麻痺を改善できる有効な方法はほとんどない。
しかしさいきんの研究で末梢神経への電気刺激により麻痺上肢に対応する運動皮質の活動性が高まることが確認されている。
そこで抹消神経の電気刺激による上肢運動機能への長期的影響をしらべてみたそうな。
慢性期脳卒中で上肢麻痺の患者12人について電気刺激グループと偽刺激グループにわけた。
電気刺激は麻痺手の肘の内側に正中神経に沿って電極を貼り、100ヘルツの電気刺激パルスを20秒間隔でオン・オフを40分間繰り返した。
この直後に20分間の上肢運動訓練を行った。
これを週2回x8週間継続した。
さらに4週間後まで運動機能をフォローした。
次のようになった。
・電気刺激グループの脳波筋電コヒーレンスは偽刺激にくらべあきらかに高く、
・上肢運動機能(FMA)も電気刺激グループでのみその改善効果が得られ 4週間後まで継続した。
訓練まえの末梢神経電気刺激は慢性期脳卒中患者の上肢麻痺の改善に期待できる、
というおはなし。
感想:
低周波治療器がそのままつかえそう。
おなじ研究チームによる2016の報告↓が参考になる。
脳の可塑性を促す腕の電気刺激方法