元
Outcome After Clipping and Coiling for Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage in Clinical Practice in Europe, USA, and Australia
2018 5月 フィンランド
くも膜下出血の再出血を防ぐための手術としてクリッピングとコイリングがある。
コイリングのほうが患者の予後が良いとするシステマチックレビューがでて以来、コイリングの比率が徐々に高まってきている。
この流行によりおおくの経験の浅い医師が参入するようになり またコイリングをアシストするあらたな器具も次々と投入されてきている。
そこで過去10年間のクリッピングとコイリングの現場状況を大規模にくらべてみたそうな。
ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアの22サイトが参加する行政管理データベースから患者7658人と、
ヨーロッパ2サイトの臨床データベースの1501人ぶんを別々に解析したところ、
次のことがわかった。
・行政データベースでは14日後の致命率は クリッピング6.4%、コイリング8.2% だった。
・臨床データベースでは14日後の致命率は クリッピング5.7%、コイリング9.0% だった。90日後の致命率もコイリングが高く、
・90日後の機能的回復不良率はコイリングのほうが低かった。
ワールドワイドな大規模調査ではくも膜下出血のコイリングは致命率が高くクリッピングよりすぐれているとは言えなかった、
というおはなし。
感想:
うえのグラフみると、手の届きにくい場所ではほとんどコイルしか選択の余地がなく棲み分けができているようにも見える。
けどそれ以前に、再出血予防手術の必要性がいまだ理解できない、、、↓
くも膜下出血の超早期手術はじっさいどうなの?