元
Longitudinal Change of Perceived Salt Intake and Stroke Risk in a Chinese Population
2018 5月 中国
食塩摂取量と脳卒中など心血管疾患リスクが正の相関をもつとする報告はおおい。
これを根拠に ひろく減塩が薦められてきた。
しかしさいきん 食塩摂取量が少ないとかえって有害である?とする報告がいくつも現れてきた。
それらの研究はある一時期での食塩摂取量をもって評価をおこなっているため途中 健康キャンペーン等の影響で摂取量が変化する可能性を考慮していない。
そこで、4年間の食塩摂取量の変化と脳卒中リスクへの影響を大規模にしらべてみたそうな。
中国人77605人について2006、2008、2010に食塩摂取量を調査し、脳卒中の発生を2015までフォローしたところ、
次のようになった。
・中国人の食生活から判断して 食塩摂取量が1日6g未満を「低」 6-10gを「中」 10gより多いを「高」とし、4年間に 中→中、中→低、中→高、低→中、高→中 と推移した5グループにわけた。
・フォロー期間中に1564人が脳卒中になった。
・中→中グループにくらべ 中→低グループは脳梗塞リスクがあきらかに低かったが、脳内出血はその限りではなかった。
フォロー期間中の食塩摂取量の変化で脳卒中リスクも変わった。その結果は「減塩」を支持していた、
というおはなし。
感想:
うえの表みると食塩量変わらないひとが8割だから、今回の結果はむしろ例外的で、
これ↓が否定されたとは思えないな。
ランセット誌:塩分減らすとかえって脳卒中になる