元
Disparities in Functional Outcome After Intracerebral Hemorrhage Among Asians and Pacific Islanders.
2018 3月 アメリカ
アジア人は白人にくらべ脳内出血をおこしやすいと考えられている。また ハワイ先住民とその他の太平洋諸島系の住民(Native Hawaiians, and other Pacific Islanders :NHOPI)は白人よりも若くして脳内出血をおこすことがわかっている。
アジア人とハワイ系住民はいっしょに扱われることが多い。しかし遺伝的特徴や文化、ライフスタイルはあきらかに異なっているので、脳内出血からの回復度についてその人種間の違いをしらべてみたそうな。
ホノルルの病院に入院した脳内出血患者について、アジア人とハワイ系住民との違いと3ヶ月後の回復度との関連を解析したところ、
次のようになった。
・2011-2016に、アジア人161人、ハワイ系住民59人の脳内出血があった。
・このうち3ヶ月時点で mRS=2以下の回復良好な患者は29.5%いた。
・ハワイ系住民患者はアジア人よりも若く、糖尿病と肥満がおおかった。
・また認知症や蘇生措置拒否、事前指示書の患者がすくなかった。
・ハワイ系住民は脳内出血の重症度を考慮にいれても回復良好者があきらかにおおかった。
ハワイ系住民はアジア人にくらべ脳内出血からの機能的回復が良かった、
というおはなし。
感想:
ハワイ噴火で大変なことになっているようなので関心をもった。