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Adiposity and risk of ischaemic and haemorrhagic stroke in 0·5 million Chinese men and women: a prospective cohort study
2018 5月 中国
中国では年間200万人が脳卒中になりその20%は脳内出血である。
高血圧や高血糖 脂質異常のもとになる肥満は中国でも増えていて 脳卒中の5人に1人は肥満が原因と考えられている。しかしこれらの推定根拠になっている研究は高所得国でのものがおおい。しかも脳内出血と肥満との関連については必ずしも一致した見解が得られていない。
そこで、中国人を対象に大規模に 肥満と脳梗塞や脳内出血との関連をしらべてみたそうな。
中国の都市部 農村部を含めた10の地域の健康な男女50万人を9年前後フォローした「中国カドーリバイオバンク研究」の記録から
脳梗塞25210人、脳内出血5380人を抽出してBMIや体脂肪率 ウエスト長などの肥満度との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・平均BMIは23.6、全体の67.3%はBMI25未満だった。
・BMIが5あがるにつれ、収縮期血圧は8.3あがった。
・BMIが5あがると脳梗塞リスクは1.30倍になった。
・脳内出血についてはBMIが25以下ではまったく関連はなかった。
・体脂肪率やウエスト長とも同様の関連がみられた。
中国人について 肥満度は脳梗塞リスクとあきらかな正の関連があり、血圧上昇の影響と考えられた。いっぽう脳内出血のばあい、おそらくは痩せていること自体のリスクが血圧が低いときの予防効果を相殺してしまい肥満度との関連がみられなかった、
というおはなし。
感想:
じゃぁ血圧さげたらいいのかな。
Stroke誌:降圧薬のラクナ梗塞予防効果は
Stroke誌:降圧薬で血圧下げるとかえって脳卒中になる