元
Posttraumatic stress disorder after a first-ever intracerebral hemorrhage in the Chinese population: A pilot study.
2018 4月 中国
これまでの研究から脳卒中やTIAのあと10-25%の患者がPTSD(心的外傷後ストレス障害)になることがわかっている。
またPTSDの有病率は西洋人で3-6%のいっぽう、アジア人では1%未満であるという。
そこで、中国人を対象に脳内出血患者に限定してPTSDの頻度と特徴をしらべてみたそうな。
脳内出血患者64人を12ヶ月後までフォローした結果、
次のことがわかった。
・3ヶ月後、23.4%の脳内出血患者がPTSDと診断された。
・PTSDになった患者は 67 vs. 29% で女性がおおく、
・47 vs. 18% でなんらかの手術を受けた患者がおおかった。
・PTSDになった患者は "改訂出来事インパクト尺度" IES-R (Impact of Event Scale-Revised)のスコアが高く、不安やうつが強く、不適応な対処行動をとりがちで、
・QoLが低く、脳卒中による障害が重かった。
・12ヶ月後、PTSDになった患者の43%が自然に回復していた。
脳内出血はアジア人患者のPTSDリスクを上げる要因だった。特に女性、手術あり、障害の重い患者で顕著だった、
というおはなし。
感想:
重い障害が残っているときにPTSDと診断されたとして、なにか救いになるのかね?
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