元
Delayed and repeated intranasal delivery of bone marrow stromal cells increases regeneration and functional recovery after ischemic stroke in mice.
2018 4月 アメリカ
脳梗塞のほぼ唯一の治療法であるtPAをつかった血栓溶解療法の条件はきわめてきびしく適する患者はまれである。
そのため再生医療に期待がかかっている。
骨髄由来の幹細胞を移植する実験はおおくおこなわれていて、鼻腔内の粘膜に投与する方法もある。
そこで 発症から時間が経った条件下での 鼻腔内へ繰り返し幹細胞を投与する効果をしらべてみたそうな。
人為的に脳梗塞にしたネズミに、骨髄から採取して低酸素処置をした間質細胞を発症から3,4,5,6日後にくりかえし鼻腔内投与した。
間質細胞なしのグループも作成して比較した。
14日後まで運動機能をフォローして、最後に脳組織をしらべたところ、
次のようになった。
・梗塞周辺領域に投与した細胞を確認できた。
・神経新生を示す複数のタンパク質が増加していた。
・局所脳血流と運動機能をしめす粘着テープ除去テストのタイムがあきらかに改善した。
脳梗塞の発症から時間が経った患者への 幹細胞の鼻腔内投与の有効性が示唆された、
というおはなし。
感想:
この種の細胞は脳のなかを移動するんだよな、、
梗塞で死んだ脳組織が勝手に再生するタイミング