元
Five-year survival, disability, and recurrence after first-ever stroke in a middle-income country: A population-based study in Joinvile, Brazil.
2018 3月 ブラジル
これまで先進国では脳卒中患者を長期にフォローするおおきな研究が数多くおこなわれ、5年間で半数が死亡 3分の1が障害者 という結果がえられている。
そこで、途上国ではおそらく初のくわしい調査をおこなってみたそうな。
ブラジルの都市ジョインヴィレの2010-2015の脳卒中患者記録を解析したところ、
次のことがわかった。
・平均年齢64、399人の5年後について、生存率は52%で、
・なんらかの障害が残っているmRS>2 は20%、これらのうち半数以上が要介護施設に入っていた。
・年間の死亡率はおよそ7%で、生存率はくも膜下出血と脳内出血が脳梗塞よりもずっと低かった。
・5年再発率は12%で、最初の脳卒中が死因の4分の3を占めていた。
5年後、脳卒中患者の68%(48%死亡+20%障害)は死亡または障害者となっていた。患者年齢こそ低いものの この比率は先進国のそれと同じだった、
というおはなし。
感想:
5年で半分が死ぬといっても、ほとんどが最初の数ヶ月間のはなし。とくに脳内出血とくも膜下出血はそれを乗り越えると超安定(上のグラフ)。