元
Distribution and Temporal Trends From 1993 to 2015 of Ischemic Stroke Subtypes
2018 3月 イタリア
脳梗塞は脳卒中のなかでもっともおおいタイプで その発生率と死亡率は高所得国では低下傾向、低中所得国では上昇傾向にある。
脳梗塞には原因別にアテローム血栓性、心原性、小血管病(ラクナ梗塞)がある。これら種類別の世界的トレンドを過去の研究からまとめてみたそうな。
1993-2015の世界中の関連研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・65の研究がみつかった。
・脳梗塞の種類別内訳は、心原性22%、アテローム血栓性23%、ラクナ梗塞22%、その他3%、原因未定26%で、
・人種別では白人で心原性が、アジア人にはアテローム血栓性がもっとも多かった。
・白人の心原性脳梗塞が占める比率は年間2.4%増加し、ラクナ梗塞は4.7%減少していた。
・アジア人のアテローム血栓性脳梗塞は年間5.7%増加していた。
さいきんの20年間で脳梗塞の原因は 白人では心原性、アジア人ではアテローム血栓性が主になってきている、
というおはなし。
感想:
「原因未定」っていうのは複数の要因がからんでいて 時間の限られた救急シーンで原因の特定が間に合わなかった、という意味らしい。
どうせはっきりとはわからないんだから言ったもん勝ちとおもう。